ブラッドミアの上級クイズ – LoLマニア向け

今はなき高位シュリーマ語で書かれた当時の記録が、イモータル・バスティオンに保管されているという。その記録によれば、ブラッドミアの主は他の者たちのように「封印された」のではなく、自身が率いていた戦団の手にかかって死んだとのことである。生き延びたわずかな定命の者たちは、それぞれ血の魔法に関して知り得るかぎりの知識を持って逃げ去った。

ブラッドミア本人しか知らないことだが、主にとどめを刺したのは彼であった。最期を迎えたダーキンは光を放ち、その光によってブラッドミアは傷を受け、視力と正気を失う一方で、すさまじい力を吸収して定命の寿命で終わるはずの肉体を新しく生まれ変わらせたのである。

モルデカイザーの闇の支配が絶頂期を迎えていたころ、ヴァロラン東海岸沿岸の崖に血に飢えた伝説の悪鬼が出没するという噂が広まった。その悪鬼は地元の部族に、生贄として若者を捧げて崇拝するよう求めた。彼の棲み処に足を踏み入れることを許された者はごく少数であったが、ある日のこと、青白い肌の魔女がある条件を携えてこの非道な神に面会した。両者は対等な存在として食事を共にし、闇の魔法を通じて語らった。その闇はあまりに深く、卓上の葡萄酒をまたたく間に酸化させ、深紅の薔薇が黒々と萎れるほどであったという。

かくしてブラッドミアとルブランの盟約が結ばれた。それは議論と政治的駆け引き、そして戦に彩られた関係であった。有力な貴族や高位の魔法熟達者、そしてより闇に近い存在まで、数百年の間に多くの者がこの結社に加わった。その一味は千年以上にわたってノクサスの玉座を操り、帝国の野心的な軍事戦略の多くを陰から指揮するほどの勢力へと成長していった。

黒薔薇団の支配層の一員となったブラッドミアだが、陰で糸を引くだけで満足することはほとんどなかった。過去の最も興味深い時期には、直々にノクサスの宮廷に入ったこともある。その数十年後にそのまま彼は隠遁生活へと移行したのだが、考えられないほど高齢であったことや、彼の魔術がもたらす凄惨な結果はいずれも人々の目から隠されていた。にもかかわらずブラッドミアの指導のもと、操血術はノクサス軍内で、そして旧貴族の末裔の間で実践されるようになったのである。多種多様な術者が生まれるなか、「深紅の徒」と呼ばれる若者のカルトが出現し、ブラッドミア個人への崇拝と同等に血の魔法そのものを崇拝するようになった。