ライズの上級クイズ – LoLマニア向け

ライズとタイラスはヴァロランの様々な民の間を旅し、猜疑心を鎮め自制を促そうと努力したが、時間が経つにつれ、彼らの任務は危険度が増していった。そしてとうとう、ライズが生まれたノクサスの領地で、のちにルーン戦争と呼ばれるようになる大動乱が起こる。

丘陵地帯に逃げ込んだ彼とライズは、ワールドルーンの破壊力を間近に目撃することとなる。

大地は彼らの足元で崩落し、岩盤そのものが嘔吐し悲鳴を上げたかと思うと、頭上の空も致命傷を負ったかのようにおののいた。彼らは敵対する軍勢がにらみ合っていた村を振り返り、そして狂気の光景を目にした。その破壊の規模はあまりに大きく、感覚的に理解できる範疇を超えていた。

建物も人もすべて消え去り、それまで東へ一日歩かねば到達できなかった海が、猛烈な勢いで彼らの元へ迫っていたのである。ライズはひざから崩れ落ち、世界に穿たれた巨大な穴を見つめた。

「懊悩」とは、悩み悶えるさま、という意味である。

ルーンの魅力を刻みつけられてしまった師に理を説こうとしたが、効果はなかった。かつて平和だけを願っていた彼だが、今ではすべてを終わらせる手段を有している。ライズは行動を迫られた。たとえそれがこの世界でただ一人の盟友を葬ることを意味しようとも。

一瞬で、彼は持てる魔力を一気に解放した。そして次の瞬間には、タイラスの亡骸が床の上でくすぶっていた。

ライズは身震いし、自らの行いを理解しようと懊悩した。

彼は残りのルーンを求めて世界中を探索して回ることとなったのだ。ライズは一つひとつのルーンが確約する力を拒否し、好奇心と欲望に満ちた目から遠く離れた秘密の場所に、それらを封印することを決意している。

その身に受けた魔法の力によって異常なまでに寿命が延びたライズだが、休むことはできない。