ポッピーの上級クイズ – LoLマニア向け

安全な隠れ場所から彼らの陣を眺めていたポッピーの目に、テントの中から照り返す鎧の輝きが映った。それはその集団の司令官で、輝く鋼鉄のブリガンダイン（相互に重なり合う無数の小さな鉄板で作られた鎧）をまとっていた。

ポッピーはもっと近くで見ようと忍び寄った。まるで運命に引き寄せられるように、気が付けば光り輝く司令官に惹かれていた。彼女はオーロンが兵士たちの軍事訓練を行うのを観察した。彼は大柄な方ではなかったが、巨大な戦槌を驚くべきスピードで振り回すことができた。夜になると、彼がキャンプの高官達と静かに議論するのを熱心に聞いた。彼らはこの陣をたたんで西に向かい、恒久的な居住地を造る計画を立てていた。

ポッピーはオーロンに従い新たなる居住地へ赴いた。共に汗して働こうという者であれば、身分や過去に関わらず誰をも受け入れる、大望に満ちた生まれたての国。その名は「デマーシア」といった。

オーロンはその死の床で、ポッピーにハンマーを託した。王国に末永く栄えて欲しいという希望もまた、このとき受け継がれた。それからオーロンは彼の武器の創造にまつわる話を語った。ハンマーは本来彼が携えるべきものではなかったということを、それはデマーシアを健やかに保つことができる唯一の人物、すなわち「デマーシアの勇者」が手にするべきものであることを、オーロンは説明した。友の臨終に、ポッピーは必ずその勇者を見つけ出し、ハンマーを手渡すことを誓ったのだった。

強い意志の持ち主であるポッピーは、しかし自負には欠けていた。オーロンが語った勇者は自分かもしれない、とは夢にも思わなかったのである。