タリックの上級クイズ – LoLマニア向け

幸運なことに、持って生まれた優しさと人を警戒させない性格のおかげで、彼は兵士の僚友や上官から批判を受けることはなかった。穏当に階級を上げたタリックは、若きガレン・クラウンガードと肩を並べて戦うまでになった。

名誉あるドーントレス前衛隊に昇進すると、そこでは厳しい行動規範を守ることが求められた。希少な動物を一目見ようと森を彷徨ったり、戦闘訓練をさぼって酒場で吟遊詩人の素朴なバラードに聞き惚れたり、点呼集合に顔を見せず、夜の帳が片田舎に降りる様をただ眺めるために馬に乗って遠出することはもう許されなかった。彼は葛藤を感じるようになり、反抗的であるとして上層部の注意を引いた。

数十人の兵士の死の責任を負うこととなったタリックは斬首台へと向かった。

その時、友の情状酌量を求めてガレンが割って入った。その剣隊長の後任となったガレンは、タリックに「石の王冠」の試練を科した──それは霊峰ターゴンの登頂を命じるデマーシアに最も古くから存在する伝統であり、生きて山から生還する者はほとんどいなかった。

伝統的に「石の王冠」は不名誉除隊となった者がデマーシアを去り、追放者として新たな人生を始めるための方便として扱われていたが、タリックは本当に自らの過ちを償うべく、南に向かうその日一番の船に乗り込んだ。

守護者はタリックが無意識の内に背負うべき責務に備えてきていたことを語った。彼が今ここで霊峰ターゴンの頂に来るまでに下してきたあらゆる決断は、全てそのための準備だったのだと。

そして彼はヴァロランの守護者として、来るべき戦争に立ち向かうのだ、と。

人間には想像の及ばない、新たな力と目的を持ち、「守護の神髄」として生まれ変わったタリックは、新たな使命を自ら進んで受け入れた──全世界の不動の守護者として。